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日銀が触れない【マイナス金利の秘密】

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【経歴】 貿易会社経営の1990年生まれ ・大手自動車メーカー出身の機械系エンジニア ・国内証券会社にて為替の営業経験あり 【学歴】・KAPLAN インターナショナル・カレッジ シドニー卒業 【所有資格】 ・日本証券アナリスト協会認定 プライベートバンカー ・証券一種外務員

こんにちはKOMANです!

今回は巷で少しずつ話題になりつつある

日銀の「マイナス金利解除

こちらに纏わる投稿です。

ちなみに私KOMAN、この投稿を書きながらマイナス金利の解除は十分にあり得る。

しかもほぼ射程圏内にあると感じています。

 

先日23年9月9日の読売新聞によると、

日銀の植田総裁がマイナス金利の解除について言及しました。

「物価上昇に確信持てれば選択肢」といった見出しでした。

 

このニュースを見て「そもそもマイナス金利って何?」

そう思われた方も多く居るかと思いましたので、

改めてKOMAN STREETで一緒に覚えて行きましょう!

後半では専門家でもあまり知られていない秘密をお伝えします。

マイナス金利って何?

マイナス金利とは

当座預金にのみ適用される金利の事です。

当座預金??

ちょっと待って、最初から意味わからないんだけど!

こまおさん

当座預金とは、三菱UFJ銀行や三井住友銀行などの銀行が

利用者から受け入れた預金などの一部を日銀に預けている預金の事です。

例えるなら銀行の持つ銀行口座みたいなものですね。

そして【マイナス金利】はこの当座預金の一部に対して適用されます。

要するに

「預かったお金から利息を取るよ」

それがマイナス金利です。

 

ほんの一部にしか適用されない

ここからは日銀が触れない(避けてきた)事実についてお伝えします。

上記でマイナス金利について解説しましたが、

当座預金すべてにマイナス金利を適用しているわけでは無いのです。

マイナス金利が適用されているのはほんの一部。

せいぜい1割程度と言われています。

しかもその内容はずいぶんと歪んでおり、

これは専門家でもあまり知られていないのが事実です。

 

マイナス金利はどこに適用される?

これは結構専門的で、経済学者でも知らない人が多いのです。

私KOMANも専門書を読み漁りやっとたどり着きました(笑)

それでは本題に戻ります。

先ほどマイナス金利が適用されるのは「一部」と言いました。

これ簡単に言うと、

積極的にお金を貸し出す銀行には適用しない

といった物なのです。

もう少し詳しく教えて!

こまおさん

皆さんもご存じかと思いますが、現在政府・日銀は積極的な金融緩和を行っています。

これは「沢山お金を貸しますよ」という物です。

この様な金融政策の下、設備投資や雇用に前向きな企業に積極的にお金を貸している金融機関なら

マイナス金利は免除するといった仕掛けがあるのです。

 

メガバンクにとってはどこ吹く風

では実際にこのマイナス金利が結果的にどうなっているのかお伝えします。

結論から申し上げますと、

三菱UFJ銀行や三井住友銀行、みずほ銀行など

メガバンクは対象外です。

なぜなら、先にも述べたように政府・日銀主導の

「金融緩和」に協力的な銀行は優遇されて当然ですよね。

という事は、貸し渋っている銀行にマイナス金利が付くって事?

そんな銀行ってあるの?

こまおさん

勘が鋭いですね!

では次の項でお伝えします。

 

マイナス金利が適用される銀行

メガバンクが適用外ならば、一体どの金融機関にマイナス金利が適用されているのか?

この疑問が生まれて当然ですよね。

その答えはズバリ

地方銀行とゆうちょ銀行などです。

地方銀行やゆうちょ銀行などが預けている当座預金の相当部分に、

マイナス金利が適用されているのが実態です。

ただし、民間銀行が日銀に預けている当座預金全体からみれば、

マイナス金利が適用されているのはせいぜい1割以下となっています。

貸出状況

実は地方銀行の貸出状況もこの12年で大きく変化してきました。

日本経済新聞23年6月15日付の記事によると

貸出金が300兆円を突破した模様です。

 

21年3月末時点では貸出金が201兆円だったのに対して、

12年後の23年3月末では100兆円増えた301兆円となっています。

となると、既にマイナス金利は名ばかりの状況にあるって事なんだね!

こまおさん

お見事!素晴らしい考察です!

また、ふくおかファイナンシャルグループの子会社である

十八親和銀行は政府向けの貸し出しを増加させることでマイナス金利を回避しています。

政府向け貸し出しは利息収入ゼロ

一方

当座預金はマイナス0.1%の金利が適用

非常に合理的な判断ですよね。

これに続けとばかりに青森銀行も政府向けの貸し出しを2割増加させました。

マイナス金利解除は直ぐにでも実現可能

さて、ここからはまとめに入って参ります。

冒頭でも私KOMANの見解をお伝えしましたが、

結論

マイナス金利解除は可能です。

なぜなら既にマイナス金利はその効力を殆ど発揮していない状況です。

という事は植田総裁の発言通り、

物価と賃金の上昇スパイラルが確認出来れば「解除」というコメントは辻褄が合います。

そしてこのスパイラルは年内にも確認できるかもしれないと示唆しています。

その証拠のコメントが23年9月9日付の読売新聞です。

下図の3番目に注目下さい。

 

では最後に為替相場へのインパクトを考察して終わりましょう。

為替への影響

言わずもがなではありますが、

マイナス金利解除は

利上げです。

そうなると2006年3月、当時の福井総裁のもと量的緩和政策の解除以来17年ぶりとなります。

※2ページ目最下部2006年に記載があります

 

当時のドル円相場を振り返ると

米国の景気後退も相まって大幅な円高ドル安が確認できます。

ドル円月足(2006/3〜2011/8)

ここまで行くとは到底思えませんが、一時的な円高ショックは起こる可能性が高いと見ています。

円相場は歴史的な低水準に位置していますので、

ファンダメンタルズではなくとも投機の円買いは見込めます。

よって今後も円買い圧力には十分注視して相場を見極めて行きたいですね!

 

ではまた次回お会いしましょうKOMAでした!

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